2017-01-07から1日間の記事一覧
宝石を題材にした開高健の小説。 ...交通事故があったらしく、二台の自動車が大破したままでからみあっている。ガラスの細片が水晶の粉のように散乱し、血が何滴か光っている。発生してからちょっと時間がたったところらしくて、車体、タイヤ、ガラス屑など…
ごぞんじ開高先生の自伝本。上下二巻のうちの下巻。 やはり開高健にとって、ベトナム戦争は決定的な転機だったんだ。 開高健の目線は、ずっと自身の内面に向けられてきた。自身を凝視してしまうことによる病。それが、ベトナム戦争への従軍によって、外側へ…